こんにちは!
麹の仲間たちの長谷川です。
麹の仲間たちの発酵教室では発酵の仕組みを知り、発酵食品を実際に作ってみるワークを行っています。
麹を手でほぐしてもらったり、かき混ぜてもらうなど作業の一部でも体験してもらうことを大切にしています。
「実際に自分で作ってみる」ことで気づきや学び、「手づくり」することの価値や面白さも感じてもらえるのではないかと思っています。
今回は手づくりすることで見えてくるものについて書いていきたいと思います。
発酵食品を実際に作ってみることでわかること
仕組みがわかる(身近に感じる)
「毎日味噌汁は作っているけれど、味噌は一体何からできているのだろう?」
実際に作ってみることでそのものの仕組みがわかります。
- 何で作られているのか
- どうやって作られているのか
味噌は煮た大豆に麹と塩をよく混ぜて、半年から一年発酵させると出来上がります。
発酵の仕組み自体は人に聞いたり、本を見ればすぐにわかりますが、実際に作ってみることでより身近に感じられ、そのものに対しての興味も出てくるのではないかと思います。
かかる手間、大変さがわかる(ものを大切にするようになる)
手づくりしてみることでそのものができるまでにかかる手間や大変さがわかります。
例えば醤油を作るのには、仕込んでから半年から一年間、定期的にかき混ぜながら発酵(熟成)させ、液体部分と固体部分に分ける「搾り」という作業、醤油の香ばしい風味に仕上げる「火入れ」という作業があります。
「手づくりされたものを大切に使おう」と思うのは、その人(作り手)が時間や手間をかけて作ってくれた大変さを想像できるからだと思います。
自分が作った経験があるものはなおさら想像しやすいのではないかと思います。
愛着がわく(日常が豊かになる)
手づくりすることでそのものに愛着がわくようになります。
例えば、塩の代わりに使える塩麹は簡単に作ることができる発酵食品一つです。
スーパーでも購入することはできますが、手づくりすることで愛着がわき、「塩麹を使おう!」という気にさせてくれます。
自分で作ったものを使うことで料理にもちょっとした楽しみが生まれます。
愛着が持てるものが日常に増えていくことは「日常の豊かさ」にもつながると感じています。
手前味噌(てまえみそ)
手前味噌とは「自分のことを褒める」という意味ですが、この言葉の語源は「自分で作った自家製味噌を自慢し合った」ということから来ています。
昔は自分たちで食べる味噌は自分たちで作るのが当たり前でした。
昔の人は「自分が作った味噌が一番美味しい!!」と自慢しあったのだと思います。
自分で作ったものには愛着がわき、美味しく感じられ、つい自慢したくなったのではないでしょうか。
自信がつく
手づくりすると自信がつきます。
発酵食品は一見作るのが難しそうなイメージがありますが、発酵食品の多くは昔から家庭で作られていたものなので、難しいものではありません。
実際に発酵食品を作り「自分にもできた!」「自分でも作れるんだ!」と思えることは自信につながります。
また「味噌が作れたなら、醤油も作れるのでは?」「発酵食品が作れたのだから他のものでも同じようにできるのでは?」と次の行動につながるきっかけになるかもしれません。
まとめ
発酵食品を実際に作ってみることで
- 発酵の仕組みがわかる
- 作る手間や大変さがわかる
- 愛着がわく
- 自信がつく
について書かせていただきました。
発酵食品に限らず、何かものを作ってみるという体験は様々な学びを与えてくれます。
発酵食品は手づくりできるものが多く、身近なものでもあるので、気になったものがあればぜひ気軽に作ってみてほしいと思います。
皆さんの発酵ライフを応援しています。
最後まで読んで頂きありがとうございました。